暫くの間気持ちを抑えるために立ってマスターベーションをした後に、洋式トイレの便座に腰掛けて深呼吸をしてから二人の待つ応接間へ戻ろうと和男は思った。
和男は先ほどまで座っていた君子の隣にまた戻って行った。君子は笑顔でウィンクを和男に夫の総一郎が和男の方へ振り返った隙に送った。その瞬間また和男のペニスは今しがた精子を放出したのに、切っ先にカウパー氏腺液を滴らせるような想像を誘ってしまった。もうこうなったから構うものか、自らの下半身の欲望を若い女性にいい中年が、性欲が旺盛であることを憚ることなく見せびらかすようにして開けっぴろげにしてやろう、とそう思った。何故なら君子はどうもそういうことに対して倫理的規定を他人に設けるようなタイプではないどころか、そういった欲望を剥き出しにしてくること自体大歓迎である、そういうタイプのように和男には思えたからである。しかしそれは間違いではないどころか、そんな悠長な判断を全て無効化するくらいに手慣れた女性なのである。
「河合さんはお隣の部屋にお泊り下さいね」
と君子は言った。和男は泊る場所なんて同じ家屋の中であるなら、どこだって同じだとそう思った。それどころかこれから夜自分は果たして眠らせて貰えるのだろうか、とさえ和男は思ったのだ。そして再び君子は和男の脛と膝と腿の辺りを摩りだしたのだった。
和男は再び中年男性の性的能力を快調に発揮させてズボンの中にくぐもらせていたペニスを勃起させていた。もっと摩って心地よい刺激を加えて欲しいと、和男のペニス自体は叫んでいた。
東山の景色が夕暮れ色に染まる頃、君子の大胆不敵な笑みを横目で眺めながら、和男は先ほど抜いたばかりだと言うのに、再び今度はあろうことか、そのままズボンの中で一度果てていた。それをびくっびくっとピストン運動をする和男のペニスを君子は上から察知して更に笑みを深めて
「河合さんたら、まあ、あなたの優しさを発揮してこられたわね」
と意味深なことを行った瞬間、君子は右隣に腰掛けて和男の右耳に熱い息を吹きかけてそう囁いた。和男はまるで「待ってました、あなたのそのような欲望剥き出しの姿を」とでも言いたげな君子の言葉に更に刺激を加えられて、ペニスからトランクスの下で暴発してしまったために濡れてその日の暑さを紛らわすのに都合のよい、固有の冷たさにその夜、君子との間で繰り広げられることがどういうことになるのか、ということに想像を只々逞しくしていたのだった。その日和男は何度でも勃起可能だ、そう思った。
Monday, November 2, 2009
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