和男のトランクスの中で彼のザーメンが独りでに暴発してしまった後、和男の精子は大分トランクスの中で乾いて久し振りに彼のお腹に触るトランクスの感触がこちこちになっているのを密かに感じていた和男を暴発した瞬間それを外から眺めて悟っていた君子の笑みが含んでいた意味を和男が噛み締めていた時、彼女が既に長い時間食べたり飲んだりしていた男性郡の食事と酒で汚れた食器を片付けるために台所に引っ込んでいた時総一郎氏は、和男から向かって左に庭が眺められ、その庭を眺めるのに大分日が暮れていたので、カーテンを締めてから、和男から向かって右の応接間の奥に置かれた大型のテレビの脇にあるDVDの棚から、一本を取り出して「カサブランカ」でも見ませんか?」と和男に問い質した。和男は「いいですよ。見ましょう」と総一郎氏に返答したので、彼は彼の下に据えつけられていたDVDデッキに取り出した円盤を入れて、傍に置かれてあったリモコンを手にとってオンにした。
すると音楽が流れて懐かしいあのマイケル・カーティス監督の映画が始まった。和男は先ほどまで感じ取っていた性的興奮を鎮めるのに、色々「この場面がいいんだ」などと途中で和男に同意を求めるように話しかけることによって都合がよかった。第一さっきまで色情的妻である君子の手が巧みに和男の下半身に刺激を与えてきた一部始終を一切隠すことが可能ならくらいに和男と総一郎が食べたり飲んだりしていたテーブルは高かったので、その下でごそごそと巧みに和男の太腿や脛を摩っていた姿態そのものを、和男でさえはっきりとは上から見極められなかったので、その見極められなさ自体が和男に目線でアモーラスな色情的秋波を送ることを効果的にしていたのだ。それは和男と君子の間だけの同意であるかのような君子からの脅迫的な目線であった。
しかし勿論それさえ最初から承知で敢えて総一郎氏は和男を自宅に招き入れていたのかも知れない。
映画を見終わった時すっかり外は暗くなっていた。少し寝るには早いが、総一郎が
「明日は南禅寺へ行きませんか。三人で」
と言ったので、和男は
「別に構いませんけれど、明日中に新幹線に乗って東京まで戻れれば」
と返答していた。すっかりお邪魔してしまったし、まるで予想もしていなかった、和男の射精体験だった。
そして和男は総一郎の「明日も訪ねますから、今日はもうお互い休みましょう」という提案に和男は素直に従った。郷に入れば郷に従えである。
和男が布団の中に潜り込んだのを見届けてから、総一郎氏は室内の照明を消した。しかし暫くどころかずっと和男は眠りにつくことが出来ずに、ずっと目を覚ましたまま興奮が鎮められなかった。いやそれどころかそれから何が彼の身に起きるのかをずっと静観して待機していた。
案の定、十時半くらいになった頃、応接間の奥の奥にある総一郎氏夫妻の寝室から一旦渡り廊下(そこを通って君子は二人に食事や飲み物を運んでいたのだ)から右側にある和男が寝ていている客用寝室に襖を開けて入ってきた。暗かったので顔までは見届けることが出来なかったものの、すぐさまそれが君子であることは廊下の向こうにある円窓から確かめられる月明かりでシルエットが浮かび上がったので、和男は了解出来た。
君子は和男が寝ている布団がその月明かりが確かめられるように枕を平安神宮側に置いてある配置において和男の右側にすっくと屈みこんで、腰を畳に置いた。そしてそっと布団を少しだけ捲くり上げて、和男に着せるように映画を総一郎氏と共に見終わった時に渡されて着込んでいた客用に浴衣の中に手を潜り込ませて、君子は手をするすると和男の下半身の方を弄り出した。和男は多少動転していたが、遂に来るものが来たという俎板の上の鯉の気分でそれから先にどうなっていくかを待ち構えていた。
君子は蚊の啼くような小声で
「和男さんの優しさを拝見致しますわ」
と彼女は右手で和男のペニスを探り当て、左手で自分の胸元に向かわせ、自分の両方の乳房を鷲掴みにして徐々に勃起しつつあった自らの乳首を摘まんで刺激を与えていた。そして彼女の右手は既に君子がその部屋に侵入してきたことを確かめた時から勃起しつつあったが、その時はすっかり怒張していたので、それをゆっくりと上下運動させていたのだ。和男のペニスのピストン運動を少しずつ加速させながら、今度はそれをはっきりと布団の下から暗い室内ではあったものの、形だけははっきりと分かるように布団を肌蹴させつつ、和男の浴衣をすっかり下半身丸裸にさせて、それを今度はゆっくりと上半身を下方に屈めて、自らの口元に近づけて、それを少しずつ喉元まで含みこんでデンマーク式のフェラチオをし始めた。英語で言うところのblowjobを開始したのである。
和男のペニスはどくどくと血流がその一点に集中し始め、どくんどくんと君子の生暖かい喉の奥の唾液のぬるりとした感触と舌の巧みな動きに反応し始めた。
そして今度は自分の胸を鷲掴みにしていた左手を和男の遊んでいた両手の内右手を掴んで自分の下半身に誘導した。君子もまた浴衣を着ていたので、下半身を肌蹴てその内奥の秘所に君子が誘導して貰うままでいた和男の右手の人差し指と中指は、しゅぼっと小さな音を立てて、君子の濡れそぼったワギナに侵入していった。君子の肉びらはしっかりと彼女を花弁を開かせるに十分に左右に垂れていた。君子は一瞬顔を和男の耳元へ降ろして
「優しく掻き回してね」
と言った。和男はペニスはその瞬間より勃起を加速させ、射精へと至る経路に道を開いた。君子の舌の動きは巧みで優しい母親のような感じを和男は抱いた。こんな優しい母親のような女性に実の母親にはして貰えないことをして貰えるということが大人の男性の特権である、とこの時ほど思ったことは、そういう経験が若かりし頃には多くあった和男であるにもかかわらず、なかった、そう彼は思った。
和男はその時はそれ以上、隣室に寝息を立てているであろう総一郎の手前挿入までは要求するものではないと思っていたので、徐々にピークへと達しつつあった彼自身のペニスが充血していくに従って彼自身の腰を浮かし気味にして上下に動かした。そうすると余計に君子の口元に納まった彼のペニスと腰全体に伝わる性的快感が高まるのだった。
彼の怒張した亀頭の雁首の普段は隠れている箇所に散在している棘棘たちもすっかり勢いたって彼自身の性的快感を高めるのに貢献している。
もうこれ以上耐えられないと悟った瞬間、和男のペニスは最後のピストン運動へと突入したと感じ取った瞬間君子はやおらにそれを口元から抜き取って、その絶頂の大きさになっていた和男のペニスの亀頭の先に鼻先と目元の中間くらいに自分の顔を位置づけた。その瞬間和男は自らの体内から精子を彼女の顔に発射していた。君子はその発射されたばかりの和男の体内から出された生暖かいぬるぬるとした液体を頬張るように愛おしさを噛み締めながら口元に垂れてくる一部の精子をも自らの舌に掬い取ろうとした。そして小声で
「和男さんの心の優しさを映し出させた愛しいザーメン」
と一言言った。その言葉を聴いて再び和男の前立腺は刺激されていたので、もう一度勃起しかかっていた。そして和男は思わず起き上がって、君子の顔に自分の顔を近づけ、彼自身の今さっき放出させたばかりの生暖かい精子に塗れた君子に口付けした。その瞬間自分自身が果てさせたその時の性欲の成果の味を味わっていた。するとその瞬間君子は
「和男さんご自分の味わってみてどう?少し甘い味でしょう?」
と小声でそう囁いた。その囁きの時の口元から発せられる生暖かい息遣いが彼の鼻先にかかった。その時彼の右手は一瞬君子のワギナがびくっと動いたのを確認していた。そしてとろーりと彼女は自身の体内から生暖かい愛液を滴らせていた。その愛液に無性に愛おしさを感じた和男はゆっくりと彼女の下半身の最も奥の部分から彼自身の三本の指を抜き取ってそれを自分の顔の方へ持っていき、その匂いを嗅ぎ取った。その匂いを自分の鼻先に持って行った和男は幼い頃に母親に抱かれて風呂に入り風呂から出てパウダーをぱたぱたと汗ばんだ彼の首筋に這わせてくれた時に嗅ぎ取った母親の匂いを思い出していた。
その時和男は何故男性とは異性として立ちはだかる女性に対して自らの赤ん坊から幼少の頃の自分が母親に抱いていた郷愁を重ね合わせられるのか、不思議に思った。今勃起して果てたそしてもっと続けて抱けることさえ出来る相手は明らかに母親ではなく異性であるのに。しかしもっと先まで要求したくなってきていた和男の真意を君子はあざとく見抜き
「今日はここまで、和男さん聞き分けて下さいね。隣に夫も寝ています」
と和男の耳元に口を近づけてそう囁いた。その囁き方が何とも切なかったので、和男はつい自分の先ほど射精したために精子を放出したがために何とも言えない愉悦の状態(どうしてこんなに気持ちいい状態を神様はお与えになられたのであろうか、といつも射精した後和男はそう思うのであった)であった尿道を通ってその切っ先からカウパー氏腺液を思わず漏らしていた。俺は未だ未だ女を抱ける、そうだ、俺のペニスは寧ろ今が絶頂だ、そう思い、それを悟っていた君子の頬に和男は感謝して、君子がその部屋から静かに立ち上がって去る前にお互いもう一度キスをした。それは彼が幼い頃に母親にしたキスのようだった。
Saturday, November 7, 2009
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