和男は茜のちょっと上目使いの視線と、その視線の行く先が自分の顔だけではないような気がした。時には自分の肩とか自分の胸、ある時には自分の下半身ではないかと想像した。そういう風に一度想像しだすと、今度は彼女の全身に対して関心が注がれだす。そして女性は昔父親が自分が大人になってからそれとなく教えて貰った女性生殖器の名器と鈍器の違いが女性の耳の形から分かるという知識を応用して茜の膣の形状を想像した。そしてそれとなく彼女の耳を視線で探りを入れてみると、確かに一箇所凄く窄まっていてまるで男性のペニスを吸引する蛸壺のような名器のように思えた。つまり締りのいいワギナであるに違いないと思えたのである。そうやって一瞬でも想像してしまうとたちまち和男のペニスは菊池真理を想像しながらマスターベーションをした時に、インターネットのアダルト配信映像で確認出来た本当の男女が性行為をしている最中の映像から確かに観察出来たバルトリン腺液が滴るワギナの締まったり緩んだりするその様子を思い出し、つんつんとペニスの先端からカウパー氏腺液を滴らせながら亀頭が一気の膨張していくのを股間に感じていた。
しかし若い頃ならその勃起という状態そのものへ羞恥を感じ何とか隠そうと試みたものだが、五十近くになってくると一切そういった羞恥よりも自分の回春作用自体に対して冷静かつ沈着に感じて、既にそういった勃起した状態を若いこういう場所の女性に悟られることは寧ろいい誘いの口実になるとさえ思ってしまいもするのであった。
しかしそんな一瞬の淫らな想像をしながら少し自分でも濡れた様相の瞳を茜に捧げていたことを一瞬で見抜かれたか、幸恵が
「あら、河合社長さんは大分茜ちゃんをお気に入りになられたみたいですね」
と言った。和男はすかさず
「そんなことないですよ、どうせお手合わせ頂けるのであれば幸恵ママさんがいいなと思っていたんです」
と和男は茜に色々立ち入ったこと、例えば若い女性から見た中年男性の男っぷりとかを聞きたいと願っていた矢先にそういう風に聞かれたので、咄嗟に同伴者である芝沢自身にあまり無粋な遊び方知らずに思わせてしまうのもまずいと流暢にそう一気にママさんである幸恵に思い浮かんだセリフを口に出していた(勿論芝沢みたいな男性のお供ということであるならママさんにも無粋ではないことを見せておくべきである)。するとそれに対してすかさず今度は幸恵は
「あら、社長さんもお上手だこと。私みたいなおばさんを」
と謙遜して幸恵はそう言った。それに対して芝沢は
「河合君は、結構真面目な方だと学生の頃はそう思っていたけれど、本当は意外とそういうタイプの男性の方がいざとなると隅に置けないもんだよね、ねえ幸恵さん」
と和男をちゃかすように芝沢がそう言った。
「やめてくれよ、芝沢君」
と技と照れるような風情で和男はそう言いながら今度は幸恵を想像の中で裸にしてセックスをしているところを想像した。すると何気なく杏子に指図などをしていた時にふと見せる横顔と項と耳元から彼女の方も決して悪い生殖器ではないかも知れないと思えた。そう思いながら和男は三人で一度試してみたいなとも思った。
そして先ほど聞いてみたいと思っていたことを隣で再びジンの水割りを氷を入れて作って和男に再び出そうとしている茜に思い切って「ところで茜さんは中年男性、例えば僕くらいの年齢の男性の真の魅力って何だと思う?」と聞いた。すると茜は「あら、社長さんみたいな男っぷりにいい方でもそういうことって気になるものなんですか?」と少し悪戯っぽい笑顔を見せてそう言った。和男は「そうだよ」と頷いた。これである。これが中年男性にとってはたまらない部分があるのである。少し置いてから茜は「そうですね、あまり女性に常に肩入れし過ぎないということ、それでいて適度に女性に構ってくれて、でもそれがさり気無くて巧い、でもその巧さを鼻にも引っ掛けないっていうことかしらねえ。ただ単に私の主観ですけれどね」そう真摯な瞳で茜はそう言った。その言葉は実に適切だと和男は思った。その瞬間和男は茜の肉体全体を何か愛しいものでも見つめるように眺めた。そしてこういう女性ともし相手がかなり慣れている女性なのであるなら、一度お手合わせを願い、それから菊池真理のような女を抱くということが一番いい道筋ではないか、とさえ思えた。
しかしそれはあくまで一瞬でその思惟内容を茜に悟られるほど初心な態度しか取れないほど既に和男は若くはなかった。
Saturday, October 3, 2009
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